感情表現
少し前、テレビで小田和正さんの特集をやっていた。70歳を越えたアーティストとしては全国ツアーは初めてだとか。
私自身は小田和正さんは親の世代が聴いていたオフコースの人、というイメージだったが、中学生の時に仲の良くなった友達にそのオフコースをすすめられて聴くようになり、ガッツリハマってしまった。
幼いころに聴いていたオフコースの代表曲の「さよなら」は個人的になんだかメロディーが好きになれず、少し食わず嫌いなところもあったので、友達が聴かせてくれたオフコースの新しい歌たちは新鮮で、中学生の私にとっては少し大人っぽくて、でも心に響く歌詞で、いつか大人になったらこういう大人の恋愛の感情が分かるようになるのかなあ。なんて思いながら聴いていた。
いつかコンサートに行きたいと思いつつわたしがまだ学生だった間にオフコースは解散してしまった。
とても残念だったけど、どうにもならず、そのまま小田和正さんのソロの歌を聴くようになった。
小田さんの声も歌も好きだったけど、小田さんのあの少しぶっきらぼうな感じと口数の少ない感じにはなんとなく抵抗があったのだけど、ある日気づいた。
小田さんの歌詞がとってもロマンティックなこと。
人の気持ちや感情の表現の仕方は様々で、口下手で大人しい人ほど、実は簡単に言葉に出す人よりも気持ちが強かったりする。
だから、あんな感じだけど小田さんはものすごくロマンチストで心の中ではものすごく色んな気持ちが溢れているんだと思う。
数例を・・・
・眠れない夜と雨の日には忘れかけてた愛がよみがえる
・......あの頃より......愛してるみたい
・消えないうちに愛を預けておくから、切ない時には開けてみればいい
・同じときに生まれてきたこと、二人会えたこと、ふたつの奇跡
・こんな夜はほかの誰にも誘われないで。切なさが青い月が君に恋をさせるから
・哀しいくらい君が好きだから、心ひらいて
・通りすぎたどの時代にも悔いはないけど、君のいない世界へ戻りたくない
ちょこっと挙げるだけでもこんなに。。。どれもこれもキュンキュンするような言葉ばかり。
こんなこと言われてみたいわあ。と思う歌詞が山ほど。
こんな言葉が心に溢れている方が、冷たいわけない。とってもロマンチストで愛情や情熱に溢れていらっしゃるんだろうな。って思うわけです。
メロディーだけでなく、こういう言葉からも感じ取れる人柄にも小田さんを惹きつける魅力が詰まっているんやろうなあ。
♪あなたに会えて本当によかった。嬉しくて、嬉しくて、言葉にできない♪
小田和正 「言葉にできない」